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『札幌グランドホテル コーンスープ缶詰』は、北海道で収穫されたとうもろこしと北海道産の乳製品を使用し、小麦粉をバターで炒めるバタールー作りから缶詰に充填するまで全て手作業で行う伝統のスープ缶詰。
1971年の発売から現在までの40年間、製造した本数は約8,024万缶・13,240tと全国で大人気の商品に。
北海道のスイートコーンを普及させようと当時のシェフらが監修して作ったコーンスープは「プロの味」が人気を呼び、のちに大手ホテルも追随しています。
2008年、2009年にはモンドセレクションの金賞を受賞いたしました。


1971年(昭和46年)製缶会社より、北海道のスイートコーンを全国に広めるため、スイートコーンを使った製品開発の強い要望がありました。 それを受け、当時札幌グランドホテルのメインダイニング「原生林」で大人気だったポタージュ(コーンスープ)を全国で販売し、道産食材と札幌グランドホテルのPRを図ろうと開発が始められました。
「ホテルの味をご家庭で」愉しんでいただくため、シェフらと製缶会社従業員の間で日々試行錯誤を繰り返し、遂に製品化の目処が経ったのは開発スタートから約6ヵ月後。当時の総支配人の「北海道らしさを出す為コーンの粒を入れよう」というアイディアでついにコーンスープ缶詰が完成し販売が開始されました。

1971年(昭和46年)に完成したコーンスープ缶詰は、館内の売店、札幌市内中心部にある各百貨店の食料品売り場をはじめ、大阪の百貨店で行われた北海道物産展で販売されました。 しかし当時はまだホテル商品への認知度が低く売れ行きは思わしくありませんでした。そこで開発担当者は年間100日以上をかけ東北から九州まで日本全国の百貨店に製品の取扱いを求めてまわり、 その結果現在では、全国の百貨店約180店舗で取扱いがあり、札幌グランドホテル缶詰製品の売上げの約半分を占める主力商品に成長。全国に根強いファンを持つ商品となりました。

「札幌グランドホテルの味」とは北海道産の食材にこだわり素材の味がひきたつようシェフ達が作り上げてきた味です。 現在も札幌グランドホテル内「レストラン ノード43°」が受け継ぐ「原生林」のコーンスープも、 開発当初から基本的なレシピや道産食材へのこだわりが変わることがなく缶詰用に開発されたコーンスープ缶詰もまぎれもなく「札幌グランドホテル伝統の味」なのです。
開発の際大きな壁となったのは、ホテルの味をいかにそのまま缶詰製品にしてご家庭に届けるかでした。そこには、缶詰製品の制作段階ならではの解決すべき問題がいくつもあったのです。
道産食材にこだわり作っていた原生林のコーンスープ。その味を守るためスイートコーンはもちろん、その他の材料をいかに北海道から集めるかが重要でした。 さらに、素材本来の味を引き出すこと、安心してお召し上がりいただくこと。これらの理念の下、コーンスープ缶詰は化学調味料、着色料、保存料を一切使用していません。
契約農家が栽培する加工適正に優れた品種、「GH1703」と「ジュビリー」から作られるクリームスタイル缶詰を使用。 コーンスープは、生のスイートコーンから作ると味にばらつきが出てしまう為、クリームスタイルに加工された缶詰製品を使用して作ります。
北海道北部に位置する豊富町で放牧された乳牛より生産されたものを使用。

缶詰は、缶に内容物を充填した後、圧力をかけ100℃以上にした温度で約1時間程度殺菌する「加熱殺菌」を行わなければいけません。 これにより常温での流通と36ヶ月の賞味期限の保持が可能になります。この加熱殺菌は内容物の味を劣化させてしまうため、 スープの濃度、耐熱菌の殺菌温度と時間、長期保存の経時変化などあらゆる面で研究を必要としました。

コーンスープのようにとろとろしている液体は殺菌に時間がかかるため、焦げ臭さが出る、変色しやすいという性質があり、殺菌時間をいかに短くするかが課題でした。 そのため、生クリームと牛乳の配合比で変化する変色程度の研究、1缶の容量と加熱殺菌による味へのダメージの大小の調査など、試行錯誤が繰り返されました。 その結果、115℃の温度で約1時間加熱することで、殺菌も味もベストな状態に出来るという結論に達しました。

また、「ホテルの味をご家庭で」の精神から、工場でもホテルの厨房と同じように全て手作業で調理が行われており、機械が行うのは封缶から、と徹底しています。
ただ、工場で一度に作る量とホテルで一度に作る量には差がありすぎるため、同じ分量の材料で調理しても工場では同じ味を出すことができません。 そのため発売当初は、シェフが工場に出向き、味をチェックする日々が続きました。 また、とうもろこし等原材料の出来により味が毎年異なるため、コーンスープの味付けを調整する必要があり、シェフは生産時期にあわせ工場で味のチェックを行っています。
開発当時、世の中で発売されていたスープ缶詰は濃縮タイプで、水や牛乳で薄める必要がありました。 そこで開発チームは「ホテルの味をご家庭で」愉しんで頂くべく、薄めずそのままで美味しく食べることができるストレートタイプを作りだしました。
| コーンスープ缶 |